はじめに
海外の資産運用サービスについて調べていると、「ハンサード・インターナショナル・リミテッド」という名前を目にすることがあります。マン島に本社を置くこの会社は、どのような企業で、日本ではどのようなサービスを提供しているのでしょうか。この記事では、公式に公表されている情報をもとに、ハンサード・インターナショナル・リミテッドの概要と、検討する際に押さえておきたいポイントを整理します。
ハンサード・インターナショナル・リミテッドの概要
ハンサード・インターナショナル・リミテッドは、英国王室属領であるマン島に本社を置く金融サービス企業です。1986年12月に設立され、マン島の金融サービス機構から保険業のライセンスを受け、世界各地で長期の生命保険業務を展開してきました。同社は、ロンドン証券取引所に上場しているハンサード・グローバル・ピーエルシーを親会社とするグループの一員でもあります。マン島は、伝統的に金融規制が整備された地域として知られ、世界有数のオフショア金融センターの一つに数えられています。
日本においては日本支店を設置しており、金融商品取引法に基づき投資運用業者として登録されています(関東財務局長(金商)第3143号)。加入協会は資産運用業に関する業界団体です。長期的な資産形成を目的とした商品を、日本語でのサポート体制のもとに提供している点が特徴とされています。
提供されている商品の考え方
ハンサードが提供する商品は、大きく分けて、まとまった資金を一括で預け入れるタイプの商品と、毎月一定額を積み立てていくタイプの商品があります。いずれも、あらかじめ用意された世界各国のファンドのラインアップの中から、顧客自身が投資対象を選択し、ポートフォリオを組む形式が採用されています。契約状況の確認やファンドの切り替え、一部引き出しなどの手続きを、オンラインアカウントを通じて行える点も、同社が特徴として挙げているポイントです。
なお、2026年には、第二種金融商品取引業者であるGUARDIAN JAPAN株式会社との業務提携が発表され、日本国内における商品供給体制を本格化させたことが公表されています。この提携により、日本の投資家向けに、マン島の金融商品を国内で公募できる形で届け出るという取り組みが行われています。
検討する際に確認しておきたいポイント
海外の金融機関が提供する商品を検討する場合と同様に、ハンサードの商品を検討する際にも、いくつか確認しておきたい点があります。まず、同社が公表しているとおり、提供される商品は市場の変動を受ける外部の投資ファンドを通じて運用されるため、投資元本や利回りが保証されているものではありません。運用によって生じる利益・損失は、契約者自身に帰属します。また、長期の契約期間が前提となる商品が多く、途中で解約する場合の条件や手数料体系についても、契約前に確認しておく必要があります。
判断にあたっては、同社や販売会社が提供する最新の目論見書や契約締結前交付書面などの資料を確認し、内容を十分に理解したうえで、自分自身の判断で申し込むことが基本になります。気になる点があれば、日本語でのサポート窓口や、提携している国内の販売会社に問い合わせることも可能です。
より詳しく知りたい場合
ハンサード・インターナショナル・リミテッドの会社概要や取扱商品の詳細については、日本支店の公式サイトで確認できます。
- 公式サイト:https://hansard.co.jp/
また、2026年に発表された、GUARDIAN JAPAN株式会社との提携に関するプレスリリースでは、提携の背景や商品開発の狙いについて、より詳しい説明が公開されています。あわせて確認しておくと、同社の日本国内での事業展開の経緯を把握しやすくなります。
- プレスリリース:ハンサード・インターナショナル・リミテッド、GUARDIAN JAPAN株式会社と提携し、日本国内でのビジネスを本格稼働ハンサードを検討する人からよく挙がる疑問として、次のような点があります。
- より詳しく知りたい場合
- 日本の金融規制との関係は?
- 日本支店は金融商品取引法に基づき投資運用業者としての登録を受けており、国内の関連法令を踏まえた体制のもとで運営されているとされています。ただし、登録を受けていることと、個別商品の元本が保証されていることは別の話であり、この点を混同しないよう注意が必要です。
- 途中で解約できるのか?
- 多くの商品は長期の契約期間を前提として設計されており、契約期間の初期段階で解約した場合には、相応の解約控除(手数料)が発生する設計になっていることが一般的です。契約前に、解約条件や費用体系を必ず書面で確認しておく必要があります。
- 過去に「詐欺ではないか」という噂を聞いたことがある
- ハンサード・インターナショナル・リミテッド自体が金融犯罪を行った会社であるという公的な認定情報は確認されていませんが、過去に一部の紹介者・販売者による説明不足や不適切な勧誘が問題視された経緯があるとする情報も見られます。会社そのものの信頼性と、それを取り次ぐ販売会社・担当者の説明の質は別の問題として、どちらも確認する意識を持つとよいでしょう。
- まとめ
- 日本でも金融商品取引業者として登録を受けている資産運用サービス会社です。長い歴史を持つ企業ではありますが、他の投資商品と同様に元本保証はなく、市場変動や解約条件などのリスク・注意点が存在します。検討する際は、公式サイトや公表資料で最新情報を確認し、必要に応じて販売会社に問い合わせながら、自分の資産計画に合うかどうかを見極めることが大切です。

